白百合探検隊跡地

探検は終了しました

平成最後、オレンジ色の夏

 

 

shirayuritankentai.hatenablog.com

 

舞祭組コン終わりにこんな記事を書いて、筆がマメな方でもないし現場ごとに総括するというよりは気持ちが高ぶったら書きなぐる!というタイプのブログなので

一旦落ち着くかなと思ったらYummy!!期間中3回も*1更新するとは思わなかった。感受性豊かすぎでは?

 

ガシガシ踊ってニコニコ歌ってベラベラ喋る横尾くんが確かにいた舞祭組コンは私にとってかなりの衝撃的作品だったので横尾くんがどんな形で7人とのコンサートに挑むのかは開幕前、未知数すぎた。

舞祭組コンの間は正直、横尾渉アイドル改変期の第一関門だったことにプラスして私と舞祭組というユニットの闘いと話し合いの場のようなコロシアム(?)だったので私の本当の勝負はYummy!!ということになる。

いや勝負ってなに?別に降りる気も戦う気もないのですが…でも生半可な気持ちで向き合ったらガシガシでニコニコでベラベラなニューヨコオくんにケチョケチョにされる!負けたくねえ!!!!DEAD OR ALIVE

 

しかし負けた。

Yummy 名古屋公演初日。一曲目まさかの2018年にTell me why。

いつも空から飛んでくるキスマイは、今回はポップアップから静かに地上に降り立った。デビュー当初くらいの短髪になっていた横尾くんは突然サビで歯を見せて満面の笑みで歌っていた。

エッ Tell me whyって笑う曲ですか?????

帰宅してすぐにミントコンを見たが横尾くんはフリッフリのお花畑衣装に阿修羅像のような顔でテルミーワイしてた。

「阿修羅像」の画像検索結果

何故そんな眉間にシワを、こっちがTell me why。

 

他にも

  • 2年前は水に濡れること(=寒い)に対しての抵抗が凄すぎたISN、陸地に上がった途端水を得た魚のようにシャカリキに踊り出す*2
  • 「ポイントが貯まらないと喋らない」などと言っていたのに自ら魚雷のようにMCに突っ込んでくる
  • 基本的にず~~~~~っとニコニコちゃん

 

…誰だ?(※自担)


舞祭組コンから変化の片鱗はあったものの、ちょっと余りにも…。横尾渉ではあるんだけど私がたった数年見てきた「横尾渉」はいるようでいないようだった。

もちろんいつもの部分もある、そりゃ横尾くんなので。見え方や環境の問題なので。

落ちてるゴミにはすぐ気付き捨てる、髪が短くなっても襟足やピンや首に触れるマイクコードが気になっていじってしまう、金属アレルギー用の紐のベルトなのでズボンが下がる為四六時中がに股になってあげている。いつもの横尾くん。

 

 

しかし「ずっと笑っている」だけでこんなにもこの人は変わった、と言われるんだなあ。

 

 

ボールが振ってくるとそれに乗ったりオタクに投げつけたり。自分のうちわ関係なくランダムに適当に指差ししまくって終わるとご満悦の顔でスタスタと去っていったり。Thank youじゃん!の開幕爆音の美声を奏でたあと通路に座り込んで息を整えてたり。ずっと楽しそうだ。

自担がずっと笑っているだけでこんなに嬉しいのだ、こんな未来がくるなんて思ってもみなかったから。

いっつもブスッとして立ってると「笑ってーーーーーー!!!(HONEY BEAT/V6)」

ダンスの後半足がもつれると「頑張れーーーーーー!!!!!!」「負けんな!!!!!自分の手足の長さに負けんな!!!!!!!!!!」

いつも叫んできたモブ。

 

前回のブログでも触れたけどもやっぱり、踊れなくても歌えなくても笑ってなくても別に私には特に関係はなかった。私のアイドルへの譲れないポイントを横尾くんが掠めることなんて一度もなかった。

だから担当なのだ。

でも、そうするともーっと横尾くんの魅力に気づいてファンになる人がたくさん増えるのに!と思うことはいつもだった。

めっちゃ人を増やして横尾くんの圀を作りたいの私は!(デカすぎる野望)

 

ずっと楽しそうだから公演中はプチパニックをしょっちゅう引き起こしてた。毎公演すごく楽しくて幸せなはずだったのに、疲労度は物凄くて、毎日今まで好きだった横尾くんの顔を忘れそうなことが怖かった。

これは変わって欲しくない、という想いではなく。一つは純粋に今まで見たことない景色に対してのキャパシティオーバーというのと(笑)

もう一つは横尾くんの大好きなカケラのひとつの色が変わりそうなことだった

 

 

WORLDの時に特効が激しすぎて玉森くんの顔に火が当たって血まみれになったことがある。その時横尾くんはバックステージで突然ダンスを辞め、どこかへと向かっていった。双眼鏡で横尾くんしか見てなかった私は一番の見せ場なのに何事かと思って後を追うと袖までタオルを取りに行って玉森くんの元へ走り出していた。

その時、この人は本当に人として正しくて、いつだって私にとっての模範で、とてもとても誇らしかった。

私の自慢の自担。

 

しかし、思ってはいけないことだけど少し寂しくもあった。

別に立ち位置が近いわけでもなく、一緒の方向を見ていたわけでもないのに、横尾くんは一番に気がついたのだ。人間としては圧倒的に正しいしアイドルとして正しいのかと言われるともちろんYESという人の方が多いだろう。

でも。

でも横尾くんが、踊ることが楽しくてパフォーマンスすることが楽しくてアイドルすることが楽しかったら、もしかしたら気づくのが少し遅れてたかもしれない(実際メンバーも気づいてない人もいた)。

それでも、Show must go onを破ってまで仲間を助けに行く横尾くん、そういうところが私は大好きだった。

 

けれどYummy公演中、ファンサタイムの時に私から見えるブロックががら空きになってた事があって。

「今まで入ったキスマイのコンサートでそんなこと一度もなかったよな~誰か来いや!!!!!!(笑)」

くらいに思ってたんだけどハッと気づいた。

いつも人がいない場所があれば、どんなに遠いところにいたって、ローラーを加速させてびっくりするくらいの速さで駆けつけてたのは自担だった。いつも外周のバランスを一番に見てるから遠いところを見ていた。

 

そう気づいた時には横尾くんは別のブロックの近くにいて、鼻歌でも歌い出しちゃいそうなくらい楽しそうに満点の笑顔でファンサをしながら歩いていた。

 
どちらに転んでも寂しさは心に残る。その蟠りが自分の中にあることがしこりでもあったし、私は横尾くんのことなんにも知らないからもしかしたら「楽しそうなふり」をしてくれてるのかもしれない。

それはそれでめちゃくちゃな良いことだと思う!アイドル的に!

 

私にはわかんない。

彼とはイベントで5秒くらいしか言葉を直接交わしたこともないし、オタクはアイドルのことは顔と名前だけしか知らないという言葉がある通り、彼がどういう人間なのかも結局のところわかんない。

でも、もしそうであったとしても、人間として正しくなくても、私の思う偶像として正しい選択を横尾くんが選べるようになったというのは、私にとっては寂しさも打ち消さなければならないと思うし、慣れなければいけないとも思う。

 

でもそんなちっちゃなエゴでしかない負の感情をぶっ壊せるくらいにはとても嬉しくて嬉しくてたまらない変化だった。

横尾くんが、モラルよりステージを取る未来がくるのかもしれない。

そう考えるだけ覆るくらい心臓は喜びとこの先どうなるかわからない未来への動悸で破裂しそうだった。

 

 

私の自担への想い、重いな…(引)(ダジャレ?)

重すぎて場内を(?)最悪の空気にしたところでたたみます。

 

 

少し私自身の話をしますね。

私、自分のことめちゃくちゃ嫌いなんですよ~。開幕重い話~~~~~!!!!!!

本当のことでこれは。悲観的というわけでもなくただただ嫌いである。

特に容姿に関しての過小評価は藤ヶ谷くんもびっくりするくらいだなあと自分でも思う。

全く好きになれなくて、醜いと思うし、喋れば自虐しか出ないし。

 

そんな私はオレンジという色を身につけることが苦手だった。

オレンジが全然似合わなかった。

ブスに拍車がかかる色だった。

あとオレンジってコンサート会場で目立つじゃない。しかも横尾担ってあんま着てる人いなかったじゃない。赤とかと違って普段使いというよりはメンバーカラーです!って感じだし。

今までもメンバーカラーの服を着て行こうか、と思って着てはみるもののこんな醜い女が横尾くんのファンと思われるのが途端に恐ろしくなって折角着たのに会場に行く前に脱いだりしてた。じゃあ着てくるな!?

舞祭組コンの時に同担の友達がオレンジのすっごくかわいいトップスを着ていて、かわいいね~!って言いながらも「私は着れない」と思ってた。

横尾くんがオレンジ~!ってよく、言うようになってからいつもフォロワーさん達はかわいいオレンジの服をライブの為に見つけてきていた。かわいかった。Twitterで「これかわいい」とか「この服で行こうかな」っていうツイートに張り付けられてるオレンジ色の布を見る度にため息が出た。

 

 

するとYummyが始まる直前に雑誌で横尾くんが言った。

 

「目が悪いからうちわが見えづらいのでオレンジを着てきてくれると嬉しい(要約)」

 

グウウウゥウウェエ~~~~~~~ン(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(ZOZOTOWNカラー検索:オレンジ)

 

 

  

 

我ながら辛そうで笑う

 

着てきてくださいと、自担に言われてしまうともう選択肢は一つしかなくなってしまった。前までは初日はやっぱりビビって着れなかったんだけど、次に行った福岡公演で恐る恐る「一番似合うかな」と思って買ったオレンジの服を着てみた。

横尾くんが大切にしないものだし、私にとっても大切なものではないなと思っていたのだけど。

初日の挨拶でうーんと考えながら「もっとオレンジを好きになろうと思いました」と話す横尾くんの顔を見ながら、私も好きになる努力をしようと思った。それは自分なのか色のことなのかはその時自分でよくわかってなかったのだけど、そうぼんやり思った。

 
初めてちゃんとオレンジを意識して着たその日が誕生日公演で、感情も涙もトラウマもぜーんぶ放出して、これから変わっていく魅力的な横尾くんにとりあえず心臓を慣れさせること以外は、私のYummyはほぼ終了したも同然だった。

 

舞祭組オーラスの横尾くんの挨拶がとっても好き。歌を歌ってもいいんだ、って教えてくれたこともありがたかったし最年長らしく固く真面目に挨拶する横尾くんはアイドルだけどきちんと日本の31歳の社会人だった。

だからYummyの挨拶もきっと7人のファンに向けて堅実な言葉をくれるんだろうなあって。

 


Yummyの総括を述べて、ファンの力添えをお願いして、メンバーに感謝を述べて、スタッフさんに感謝を述べて、大好きな大好きな考えながら多少支離滅裂でもきちんとしたアイドルとして脱線してない言葉を選んでくれる挨拶が終わったと思ったら、横尾くんが一呼吸おいて少し微笑んでから切り出した。

 


「そして、個人事にはなってしまいますが…」

 


えっっっっっ結婚?????

本気で頭をよぎった私は馬鹿で~す!もしそうだとしても横尾くんがこんなタイミングで伝えてくるはずないだろ!(笑)

そんな感情的にならずにこの人のことが好きだなあなんて静かに見つめながらのんきに聞いてたところの一呼吸にちょっとびっくりして、横尾くんを見つめた。

 


「いつもオレンジ、ありがとう」

 


何が起きたのかわからなかった。

 

人間ってあんなコンマ単位で涙あんなに出るんですね。

横尾くんが水飲みなよ、強制だからって、言うからポカリスエットを飲んで、塩分タブレットを食べていたおかげで、涙はいつもよりずっとしょっぱかった。

立ち上がれなくて、俯きながら「このコンサートで成長できたと思います」って言ってた横尾くんの言葉が脳裏をよぎった。

 


あんなに眉間にシワがよってた人が、今ではニコニコ笑ってる。変わったと思う。

MCですっごく喋るようになった、元からおしゃべりな人だとは思うけれど、コンサートでそんな姿はあんまり見なかった。変わったと思う。

あんまり頻度が高くなかったブログを毎日更新してくれて、食べたい食べ物を教えてくれるようになった。変わったと思う。

二階席にの三塁側に入るとHOMEモニターの横尾くんと双眼鏡越しに目が合うんだよ。最後はける時も、指切りの小指を立てて帰ってくんだよ。変わったと思う。

 


でも横尾くんが横尾担に投げかけてくれる優しさは全然変わってない。

横尾くん変わった変わった詐欺だよ全然変わってないじゃんーーーーーーー。

あの人は自分のファンにずっと優しかった。

少なくとも私が横尾担になってから今この瞬間まで横尾くんが自分のファンに冷たいだなんて一度も思ったことはない。

横尾くんは自分のファンはドMとか戯言抜かすけど(口悪)

何言ってんだよ!!!!!!私は好きな人に優しくされたいんだ!!!!!!だからあなたが好きなんだよ!!!!!!!

あんなにわかりにくくたって不器用だって横尾くんはずーっとずーーーーーーっと自分のファンに優しかった。分かりにくすぎて、「横尾さんって横尾担に冷たいよね」みたいな言葉を見つめるたびに苦い気持ちになった。

 

初めて行ったコンサートはKis-My-Journeyだったんだけど、その時目の前で横尾くんが横尾担のお姉さんにファンサをしてた。

その瞬間お姉さんが結構な勢いで崩れ落ちたのを見て(横尾さんめっちゃアイドルだ!)と思って横尾くんの顔を見たらめっちゃ困ってた。めっちゃ心配そうに眉を下げながら目の前からいなくなった時、この人優しいんだなあって思ったの。

初めて横尾くんの立ち位置が当たった時も、指を指すとか何がするってことはなかったけどでも、視界に入ったのがわかった。

ファンに「視界に入ったかもしれない」って思わせる目線の振り方が、すっごく上手なアイドルだなあって感心した。

 


技術的にはアイドルに日本一向いてないって言っても私は頷けちゃうけど、横尾くんのそういう精神のあり方は日本一のスーパーアイドルだなあっていっつもいっつも思ってた。

 

なんていうか横尾くんのそういうめちゃくちゃ優しい部分は、環境的に発揮できない時とかあったからさ。

今、Yummyオーラスが、横尾くんが真っ直ぐにファンに投げた言葉をきちんとファンがキャッチできる環境でよかったなあ~~~~~~~~~~~!!!!!!

 


その時、私は何故かその日に限って黒い服を着てて、間が最悪すぎて自分が嫌になったんだけど、玄関で思い出してわざわざ取りに戻ったオレンジのイヤリングが、自分の駄目なところを優しく隠してくれる防御膜みたいに感じた。嫌いな色なのに。

色も、私自身も、頑張って好きになってみるよ、横尾くん!頑張ってオレンジ着るよ。やっぱ今も嫌だけどさ。頑張るよ。ニューヨコオくんに心臓ついていけるように心臓も鍛えるわ!

あと痩せるね!オレンジが似合う女になれるように!(笑)

 


ここ数年間の夏を、特別なものにしてくれたのはいっつも最高の自担の横尾渉くんだ。

 

Journeyの時、あんなに笑ってなかったのに目の前でローラーでずっこけた瞬間の弾ける笑顔で夏の訪れを感じた時も。

WORLDの時、初めてファンサを貰って友達と腰から崩れ落ちた夏も。

I SCREAMの時、お弁当の歌を楽しそうに見せてくれた概念としての夏が大好きになったコンサートも。

ミューコロの時、フォロワーさんに急遽誘われて行った大阪で会場中がオレンジ色に照らされたうだるような夏も。

 


あなたが世界で一番素敵なアイドルだと、改めて思わせてくれたYummy!!の夏。

北山くんが西武ドームの真ん中で「平成最後の夏だぞ!!!!!!」って叫んでた。

平成最後の夏は、やっぱり最高の自担によって最高にされてしまったな。

 

いつもありがとう、こっちのセリフだよ!いつもありがとうございます。ホントに。

 

 


そういえばあの発言の時、泣きすぎて気づいてなかったけど若干ドヤってた気がするんだよね。ドヤァ…って効果音聞こえたよ!終わったあとの顔も!

ずっとこれ言おうかと思って待ってたのかなあ?

横尾担以外のファンの歓声もすっごく大きくて、涙でグッチャグチャになりながらも見た横尾くんの顔は随分とご満悦そうでした。

 


あのねー横尾くん。

私の横尾くんの一番好きなところは「自分が意図せず、知りえないところで沢山の人を救ってる」ところなんだよー。

 


だからこれからもずっとずっと

そうやっていいこと言った!ってドヤ顔しててくださいね。

 

 

*1:例のやつとお誕生日公演についてはぷらいべったーに書きました。一部でお騒がせしたようで申し訳ない。

*2:前のコンサートでは濡れたくなさすぎて機械の後ろに隠れようとしたがノズルが的確に捉えて誰よりも水浸しになってたことを思い出して笑ってしまう