最期に観る景色は2018年ABC座がいいな
この間、日生劇場の二階席で走馬灯をみた。一瞬本当に意識が飛んだと思うレベル。
もう彼らのことを何度も見てるはずなのに、この時ほどドキドキが止まらなかったことは多分なかった。アイドルはときめき。ときめきとは血が躍ること。
A.B.C-Zがこんなに素敵なことを全世界に自慢したい、大好きなことを全世界に言いふらしたい。
私とA.B.C-Z人生は随分と運命的というか感情的だったと思う。
カラオケできらきら星みたいなMVをちょっと見たことがある。どうやら自グループとえびはライバルだったらしい。歴史の教科書で見たような知識しか知らない私は、テレビで流れてきた一つの動画に釘付けになった。MJで披露したLegend Storyだ。今でも覚えてる。
5色のメンバーカラーをした燕尾服。背中には星屑をそのまま張り付けたような流れ星が刺繍されていた。キスマイばかり見ていたこともあるからか、ジャニーズの衣装というのは大体がマントで、大体がファーで、大体が腰布だと思っていた私にとってはかなり衝撃的なシンプルさだった。
"百年先だって語られる伝説"
そう歌うこの赤い服を着ている男の子。名前は知ってる。センターの橋本くんだ。橋本くんが指をそっと4人に触れるような仕草をすると4人はピタッと固まった。
まるで魔法使いはっしーが時を止めたみたいに見えた。
スケールが大きいが決して夢物語なんかじゃない歌詞と、ロマンチックな衣装、それから魔法みたいなダンスに私は感じたことのない感情を覚えた。この感情を言葉にしたい!アメリカ好きのおじいちゃんが直輸入したようなパフォーマンスは、私はなぜか、日本語で表現したかった。
そこで行き着いた言葉がときめきである。
どのグループにも感じたことがない、ましてやキスマイに一度も巡ったことのない気持ち。
塚田くんが気になっていた私は、すぐに塚田くんの出演舞台と開催中だったコンサートのチケットを抑えた。
この頃のキスマイの年間スケジュールはツアーが終わるとレギュラー番組以外で3人は芝居仕事に駆り出され、4人は舞祭組でバラエティに出るという今考えればなんだか出稼ぎみたいな状態だった。濱キス枠の新番組がまだはじまってない時なのでキスブサ見てUTAGE!見たら自担に会える貴重なルーティーンは週2で終わってしまった。横尾担は群を抜いて暇だった。(かわいい給料泥棒ちゃんって呼んでた)
要するに暇だったのだ。
気づけばSUMMARYのDVDが手元にあったし、その映像の中で私は、私の史書があれば間違いなく書かれるアイドル五関晃一(敬称略)に出会ってしまった。
五関くんのソロコンセプトはおもちゃの国に君臨するダンシングスター。文字で書いてて思ったけど設定ズルすぎない?オルゴールの操り人形をイメージした装いでTDCの真ん中に躍り出た。
5人の中で一番興味がなかった五関くん。TDCを馬鹿でかいオルゴールに仕立てあげおもちゃの兵隊を従えるアイドルはなかなかパンチが効いていた。
1人で行った伝説コンはそれはそれは楽しかった!今まで見てきたキスマイのコンサートとは全く違った。幸せ髄液で漬けられているような、そんなコンサートだった。
あとSpace BeatヤバいSpace Beat世界一イイ曲Space Beat大好きマンになった(?)
特に5人で横並びになってスタンドマイクで歌うNever My Love。たくさんの星の落下物が降り注ぐ中手を振りながら5人が踊ってるのを見て、ほとんど名前と視覚情報しか知らないような男の子達が歌って踊ってるだけなのに、情熱の核に触れたみたいで感動した。
舞台の追っかけをしていた時から変わらない私の中の好きのプライドを、理屈無しでやってのける人達がいたんだ。
こんなにすごいグループがいるんだ。
最後の挨拶で5人の人となりがわかった。塚田くんが言ったもんがちのように「ドーム」と口に出した時の会場の色めき立ちを見てちょっと泣いた。
しかし五関くんというアイドルはずるいもので、あの、あの伝説の挨拶。一面の青いペンライトの海を見つめながら「綺麗な青だ…でもどうせすぐ別の色にしちゃうんでしょ?」で一人でひっくり返ってしまった。なんて男だ…こんな人漫画でしか見たことない…石田彰ボイスキャラか…?
気づけば終演までペンライトの色は青だった。
(でもイットランズは面白すぎて結局5回行った)
五関くんは、追いかけている間一度も担当ではなかった。多分これからも担当にならないだろう。
周りから見たらえびキス掛け持ちだったろうけど、グループを掛け持ちしてるつもりでも彼を担当と思ったことがなかった。でも五関くんを観ていると「自担という言葉に悩まされるオタク達だけど大体、自担という言葉はなんなんだ??人のオトコ捕まえて勝手に私に担わさせるな(怒)」という気分になってくるね。私が良く言うのは物理的に世界一カッコいい男五関晃一さんです。
男と女があるように、昼は明るく夜は暗くなるように、五関晃一という男は世界一、かっこいい。今日も明日も。
A.B.C-Zを見れば見るほど沢山の人に知ってもらいたいという気持ちがどんどん増えた。
塚ちゃんが客席に来てくれたのに興奮のあまりペンライトを青のままにしていたらハイタッチ時にペンライトを見て順番飛ばされたこと
五関くんに目の前で激しいダンスをかまされて隣の見ず知らずの戸塚担のお姉さんに頭突きをしてしまったこと(あの時はごめんなさい)(大笑いして起こしてくれた)(五関のオンナ一生の恥)。
あとみなさんに内緒にしていましたが(?)私横尾くんから塚田くんに降りかけたことあるんですよ…ハハ…面白話ばっかだな…まあいいや。
特にちょっと格差が酷い時期なんかにめそめそしてると元気付けてくれるような彼らのあたたかい存在は、私にとって理想のアイドルそのものだった。
でも、先に言っておくけど誰も悪くない理由です。沢山の人に知ってもらいたいという気持ちが大きすぎて環境とズレが起きてきた。
消費者として何かヘイトを言い続けながら好きという気持ちを盾にするオタクには、絶対なりたくなかった。でも本人達へのリスペクトは変わらないのにどうして離れなければ?そんな想いが心のどこかにあった時・・・・・まあ・・・・・・察してくださいなんですけど・・・・・・自担関連でいろいろありまして・・・・・・はい・・・・・・・。
全ての関心と労力を自担に使う為という免罪符を掲げて、私はA.B.C-Zから離れた。
飽きたわけでも嫌いになったわけでもないので5人でやるコンサートや舞台は足を運んでいたが…ま~~~~~~~~2017年のえび座での河合・五関が歌う「Kissからはじまるミステリー」をみて落ち込んだ。それはそれは落ち込んだ。シンメなんて対になっている男同士、ただそれだけだろう。そっと思っていた荒んだ知識を寸分狂いのないステップで河五は思いっきり捻じ曲げてきた。河五こゎぃ。。。私いままで五関くんの何みてたんだろぅ。。。シンメに耐性がないのですぐ死ぬオタク。
”降りて”から、五関くんだけを見なくなった。…私はオタクの根本がオンリー気質なので、5人のことが好きだったけどコンサートで見るのはいつも五関くんだけだった。だから河五の恐ろしさにもここで気づいた。いっつも片方しか見てないからね。
なんだか降りた理由が理由だったので罪悪感とか、後ろめたさをどこかに抱えたままえびを観に行っていたので多分心からは楽しめていなかったんだろうな。
今年のえび座が発表されて、チケットは一日しか申し込んでなかったので外れた。こうやってどんどんオタクというものはアイドルというコンテンツから離れていくんだろうな。こんなに好きなのに。どんよりした気持ちで応援されてもなあ。そんなことを悶々と思っていると気づけば初日が明けていた。あんまりえび担がいない私のTLに、唯一の友人が流したレポに目ん玉が飛び出た。
どうやら河合くんがKis-My-Ft2のTonightをソロに選んだらしい。
えっえ~~~~~~~!?!?!?携帯を布団に投げ捨てた。そんなの見たいに決まってんじゃん!?
私にとって河合郁人というアイドルは、大好きなA.B.C-Zのメンバーの一員であり、世界一カッコいい男の元シンメであり、自担の友達だった。私の好きなものの隣に、いつもいてくれている。そんな印象のオトコだ。
そんな彼がキスマイの曲をやってくれることが嬉しくてうれしくて、A.B.C-Zが好きな身だけではなくて お守りのようにキスマイが好きな自分と一緒にえび座2018へ足を運んだ。チケットは、平日ならまだ譲り手があってよかった。
日生劇場の赤い階段はふかふかしすぎていて、ピンヒールでいくとよろけてしまうな。そんなことを教えてくれたのもA.B.C-Zだったな、そんなことを思いながら二階席に座った。
二幕がショウタイムで、そこでみんながいろんな感情を持ったことはSNSで何となく知っていた。友人達にもたくさん言われた。もちろん私はA.B.C-Zとそれから河合くんのTonightを目当てに日生劇場にいた、ふみトゥナイト(本人談)は二幕だ。
でも私は幕が上がった瞬間、つまりオープニングを見たとき
全てが好きすぎて息がとまりそうになった。こんな観客の一人が息を吐いたら台無しになってしまいそう、そんなことを思っちゃうほどスキだったのだ。そこにある生命体、生きているショウ、舞うもえるような布、鳴り響く金管楽器、煌めくネオンライト、そして真ん中に立つ五つの星たち。
こんなに彼らの表現する「全て」が好きなことあるか!!!
ときめきに殺される。
アイドルを追いかけて、はじめてスキの力に殺されるかと思った。
河合くんのTonight。キス担として観ようと意気込んだのにそんなことひとつもできなかった。この世を狩りつくすような目で客席を見渡す河合くんを見たらきっちりアタマからケツまで、A.B.C-Zが好きな人格しか出てこなかった。
ねーーーーーー!!!!!!!!!!!!!河合くん。君がカッコいいことなんてめちゃくちゃ知ってたけど流石にズルすぎないでしょうか?嗚呼!Kis-My-Ft2皆に観てほしかった!
この間観た映画で佐々木蔵之介が言ってた台詞が頭をよぎった「生きてるって感じがするぜ」。人が生きる姿は美しいって良く言うけど、魂がすりへらされてゆくようなパフォーマンスを彼はするよね。ずっと忘れたくないな。
走馬灯、とさんざん言う通り私がきっと寝床で思い出すA.B.C-Zは
初めて知った「Twinkle Twinkle A.B.C-Z」
好きになった「Legend Story」
そしてコンサートでみた「Never My Love」だろう。
ABC座、二幕えび曲メドレーの一番はじめはTwinkle Twinkle A.B.C-Zだった。
この曲から始まった、私の人生のクライマックスをA.B.C-Zに歌われているようだった。
この男たちを応援するのに理由なんて欲しくない。
それと、ネガな感情は大変勿体ないなと思った。うん。失礼とか、そういうんじゃなくて勿体ない。百年先も続いてく伝説。そうなるのだったら私が生きてる間に彼らのことを語り継がないといけないじゃん!ふふ。なってほしいなあ。伝説に。
最期に観る景色は2018年A.B.C座がいいな。
きっと、天国よりいい場所に私は思えちゃったから。